2017年11月30日

県警航空隊で頑張る卒業生が下妻を訪問

プロパイロットの話に、訓練生のやる気がさらにアップ!

アルファーアビエィションでヘリコプターのフルライセンスを取得し、県警航空隊のパイロットとして頑張っている卒業生が、本日下妻運航所を訪問しました。

官公庁航空隊や航空事業会社で働く卒業生が下妻ヘリポートに飛行してきたり、訪問してくれることはよくありますが、話を聞いた訓練生はやはり感激して、自分も早くプロパイロットとして頑張るぞと、やる気が俄然高まるようです。

「毎日元気に勤務しています。下妻運航所に来ると訓練中のことを思い出してとても懐かしいです。航空隊も次々と機体が新しくなるので勉強も頑張っています。

今、ヘリパイロットが不足しています。皆さんも早く免許を取得して、操縦士の採用試験をどんどん受けてください。」
と、訓練生にエールを贈ってくれました。

今後も安全運航で市民の安全を空から見守ってください。

・官公庁で働く卒業生や、訓練生の所属する航空隊のヘリが多数飛来します。
東京消防庁のヘリが飛来2.jpg

茨城県警航空隊3.jpg
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2017年05月11日

航空豆知識 R66シリーズその8

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

R66シリーズ(その8)潤滑、ハイドロ系統

次はR66の潤滑及びハイドロ系統について説明します。

潤滑系統
潤滑系統.jpg

R66の潤滑系統は、オイルタンク、オイルクーラーを含むドライサンプタイプです。 エンジンのN1ギアトレーンにあるオイルポンプによってタンクから吸い出され、フィルターで濾過され、レギュレーターにより油圧を調整されたオイルが、NO1〜NO8のベアリング等を潤滑します。その後、排出ポンプでくみ出されたオイルは、オイルクーラーで冷やされたのち、タンクに戻ります。油圧計は、レギュレーターの直後に、油温計は、オイルタンクに戻ったオイルの温度を測定しています。各ベアリングのシールは、コールドセクションは、ラビリンスシールが、ホットセクションは、カーボンシールが使用されています。 R66のトルクメーターは油圧式であり、摩擦による影響を少なくし、正確なトルクを測定するため比較的高い、130PSIに調整されています。

ハイドロ系統
ハイドロ系統.jpg

ハイドロ加圧式のメインローター操縦装置は、サイクリック及びコレクティブの操舵力を軽減するとともに、ローターからのプロペラモーメントによるフィードバックを取り除きます。ハイドロシステムは、ポンプ、3つのサーボアクチュエーター、リザーバー及び各装置を接続するラインによって構成されていています。ポンプはメインギアボックスの後端に取り付けられていて作動圧力を450〜500PSIに調整しています。ヘリのハイドロポンプは、通常トランスミッションに取り付けられていて、エンジンが停止した場合のオートローテーション時も、ハイドロが使用出来るようになっています。ハイドロ圧がなくなると、サーボ内にオイルが留まる機能があり、大きな操舵力が必要になりますが、操縦は可能です。限定変更を受験するほとんどの生徒は、すぐにホバリングが出来るようになり、模擬のハイドロ故障操作でも問題なく着陸して、接地しています。

次回は「EMU(エンジン・モニタリング・ユニット)」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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2017年04月25日

航空豆知識 R66シリーズその7

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

R66シリーズ(その7)トルク計

エンジンのパワーを測定するトルク計について説明しましょう。

R66の出力計は、トルク計を使用しています。これは、ローターを回転させている出力軸のねじりの力、すなわち、エンジン出力軸そのものの力を計っているので、高度や気温によって変化することなく、連続最大出力(MCP)や離陸出力(TOP)時に使えるパワーは常に一定になります。(R66のMCPは83%、TOPは100%です。)

トルクメーターは、アクセサリギアボックス・パワータービンギアトレーン内にあり、エンジンの軸出力(馬力)に正比例する油圧信号を示しています。 このトルクメーターは、油圧式測定システムで、トルクメーター、ピストン内に閉じ込められた高圧油がパワーギアトレーンでヘリカルギアによって作られた機械的な軸方向の力(ピストンのスラスト)によってピストン内の高圧油が移動し、油圧としてパーセンテージでトルクメータに表示されます。

出力が安定している状態でトルクメーターピストンに働いている軸方向の推力は、ピストンチャンバー内のトルクメーターオイルプレッシャーと同じ状態になっています。 パイロットが出力を上昇させて、エンジンの出力が増大させ、トルクがかかると、ヘリカルトルクギアが前方に移動し、ボールベアリングを介して、ピストンにかかる軸方向スラストを増加させ、ピストンは少し前方に移動します。 ピストンが前方に移動すると、ピストンへの油道が開き、オイルチャンバー内へオイルが流れ、オイルチャンバー内の圧力が増加します。 従って、ピストンチャンバー内のオイルプレッシャーが、ピストンに作用する力にまで増大し続けると、トルクメーターギアからの軸方向のスラストと等しくなり、ピストンは止まり、オイルチャンバー内の圧力は、エンジントルクに比例している状態になります。 トルク計は、この油圧を電気信号に変えて表示しています。

仕組図
トルク計.jpg

この図は、トルク計の略図です。分解しているのでよりわかりやすいと思います。ヘリカルギアの爪がボールベアリングにかかっているのが解ります。

万が一エンジンオイルに不具合が生じた場合は、トルク計は正確な値を示しません。 なお、チャンバーにはボールベアリングとの間にノズルがあり、このノズルからボールベアリングにオイルを送り、ボールベアリングを潤滑しています。

ちなみにピストン機の出力計は、吸気管の圧力を計って計器に表示してる圧力計なので、高度や気温によって空気量が変化するので、飛行高度及びその際の気温をチェックして、使用できる出力を見ています。

次回は「潤滑、ハイドロ系統」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。
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