2017年04月24日

−号外− またまたパイロット誕生。実地試験合格が続きます!

やった! また一人ヘリコプターパイロットが誕生!

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ヘリコプター免許取得に向けて訓練生が頑張る下妻運航所で、ロビンソンヘリコプターR22により自家用操縦士の実地試験が本日行われ、見事合格しました。
おめでとうございます。

「やりました! ありがとうございます。
 将来は海上保安庁で海難救助により人の役に立つ仕事をしたいです。
 次は事業用操縦士の免許取得に向けて頑張ります!」
 と、試験後に喜びいっぱいの感想を話してくれました。

夢のプロパイロットまでもう一息です。
スタッフ一同でサポートします。頑張りましょう。

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2017年04月22日

航空豆知識 R66シリーズその6

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

R66シリーズ(その6)燃料系統

今回は燃料系統について説明していきましょう。

燃料タンクは、プラダー式(積層ゴム)耐衝撃燃料セルで出来ています。供給はR22と同じく重力式により、エンジンに燃料を供給します。タンクの形状は、凹型で左側の方がやや大きくなっています。(右側は荷物室があるため小さくなっています。) 左右のベントは、相互に連結されており、マストフェアリングの内側で2本の管からベントしています。 重量重心表で、燃料が満タンの時の前方限界が設定されていて、前傾が大きくなると、ベントラインが燃料で詰まり、燃料が供給されなくなるために設定されています。

重量重心表
重量重心表.jpg

使用燃料は、灯油系のジェット燃料を使用しています。燃料タンクの容量は全容量74.6gal(282リッター)、使用可能量73.6gal(279リッター)で燃費は、MCPで23gal/h(87リッター)で3時間10分の飛行が可能です。(実績として、通常の限定変更の訓練では、約80リッター/hで約3時間30分の訓練が可能でした。)

燃料計は、フロート式のトランスミッター、LOW FUELは、マグネット式センサーで、使用可能燃料の残量が約5galで巡航出力で約10分間ほどで燃料切れになります。 燃料は、燃料タンクからラインを通ってエンジンのフィルターを備えた燃料ポンプアセンブリに供給されます。

燃料はジェット燃料を使用しています。発熱量が大きく、すすの発生が少ないです。 周囲温度が4℃未満では凍結防止添加剤を添加しなければなりません。添加剤の代わりに航空ガソリンを入れて一時的に運用出来る場合がありますが、R66は認められていません。

次回は「トルク計」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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2017年04月21日

航空豆知識 R66シリーズその5

当校の飛行機とヘリコプターの飛行教官、整備士がお届けする大好評の航空豆知識。今回は、「R66シリーズ」についてヘリコプターの教官がためになる情報をお届けします。

R66シリーズ(その5)FUELコントロール

さあ、いよいよR66の心臓部、エンジンを駆動させるための燃料コントロールについて説明していきましょう。 ピストンエンジンの燃料コントロールは、キャブレターやインジェクションにより流入空気量に応じた燃料をシリンダーに送ってエンジンを駆動しています。すなわち、スロットルとコレクティブの使用量に応じた燃料をシリンダーに供給しています。

このRR300エンジンは、コンプレッサーの圧縮空気を使用した圧力差によって燃料の量を調整するニューマチック方式を採用しています。 主要構成品は、GPFC(ガスプロデューサー・フューエルコントロール)、PTG(パワータービン・ガバナー)、燃料ポンプ、燃料ノズルからなります。

燃料コントロール系統
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簡単に説明すると、コンプレッサー圧力を2つのラインに分けて、その圧力差を利用して、燃料バルブを開けたり閉めたりして燃料の量を調整しています。 エンジン始動時は、GPFCがコントロールし、飛行中は、PTGがローター回転を維持するように機能します。コレクティブを上げるとPTGのドループコンペンセーターが機能して燃料量を増やしてローター回転を維持しています。

R22、R44もガバナーを装備していて、ローター回転を維持するようにガバナーがスロットルを開閉してキャブレターやインジェクションを動かして燃料量を調整しながらローター回転を維持しています。

GPFCの中身を少しだけかじってみましょうか。

操縦士が、スタータースイッチを押すと、スターターが作動し、N1の回転数が上昇し、PC圧(コンプレッサーの圧力)も上昇します。 PC圧が上昇すると、PC圧はGPFCに流れ、PC−PYブリード、PC−PXブリード、スターターデリッチメントバルブのベロ−内部に流れます。 PY圧はガバナベローズの外側に、PX圧はガバナーベローズの内側及びアクセレーションベローズの外側に加わります。このとき、まだ圧力が低いのでPY室のエアーはバルブを通り大気に流れます。N1 18%でフューエルカットオフバルブをONにします。

もっとこのGPFCやPTGの動きを細かく知りたい方は、是非アルファーアビエィションに来て下さい!

次回は「燃料系統」について説明します。お楽しみに。 飛行機免許、ヘリコプター免許にご興味のある方はアルファーアビエィションまでお気軽にお問い合わせください。

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